MotoGPの優勝賞金は一体いくらなのか?

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MotoGPのライダーたちは、レースをするたびにいったいどのくらいの賞金をもらっているのだろうか。ライダーで食べていける人がほんの一握りだと分かっていても、気になったことがある人はいるだろう。

結論から言うと、賞金はあるが、MotoGP運営側が規定を設けており、正式な金額は公表されていない。賞金が出ても、MotoGPがライダー1人の成功報酬とはならず、チームやエンジニアなどに分布されるため、その金額を正確に出すことは難しいようだ。

ここでは、MotoGPの賞金の仕組みやメーカーとの契約、トップライダーたちの年収などを比較してみたい。

MotoGPレースの優勝賞金はどう決める?

MotoGPのレース賞金は、プログラムやクラス、レーサーの生涯獲得ポイント、また開催するサーキット場によって金額が変動する。レースごとに金額が複雑に計算されており、その内訳をみることはできない。

サーキット場だけを見ると、伝統的に行われてきたヨーロッパのサーキット場に比べ、アメリカ、オーストラリア、アルゼンチンなど新興の開催場は、motoGP開催権を得るため、高めの賞金金額を設定している。

MotoGPはもちろん、F1などを含めると、モータースポーツ開催で一番お金をかけているのは、スペインと言われている。

モーターランド・アラゴン、ヘレス・デ・ラ・フロンテーラサーキット、アンダルシア、バレンシアなど多彩なサーキット場を持ち、F1なども含めたレースイベントに力を入れていることからもうかがえる。

優勝賞金と契約金、スポンサー、ボーナス

ライダーは、メーカーとの契約で年俸が決まり、MotoGPで入賞するたびに賞金が上乗せされる。勝てば勝つほど賞金は増えるわけだが、これはライダーにすべていくわけではなく、ライダーを支えるチームに分配される仕組みとなっているため、選手にも分からないようだ。

賞金を得る以外に、ボーナスやスポンサー契約も大きな収入源になっている。これも入賞や好成績など、パフォーマンス次第では金額アップになり臨時収入となることがある。

これらで生活できる選手は、やはりほんの一握りである。副業として、ショップ、レストラン経営などで収入を得ているライダーも少なくない。チームを養うライダーは、走る能力だけでは難しいようだ。

契約で分かるライダー年収トップ20!

賞金は明確にはできないが、メーカーとの契約は公表されている。2019年に発表された、ライダーたちの契約金額トップ20を見ていこう。

20位 タカアキ・ナカガミ(日本) 

    22万~27万ユーロ(2650万円~3250万円)

19位 フランチェスコ・バニャイア(イタリア) 

    35万ユーロ(4215万円)

18位 カレル・アブラハム(チェコ) 

    40万ユーロ(4800万円)

17位 ジャック・ミラー(オーストラリア) 

    53万ユーロ(6380万円) 

16位 フランコ・モルビデッリ(イタリア) 

    67万ユーロ万円(8060万円)

15位 ミゲル・オリヴェイラ(ポルトガル) 

    67万ユーロ(8060万円)

14位 ハフィス・シャーリン(マレーシア) 

    80万ユーロ(9600万円)

13位 アレイシ・エスパルガロ(スペイン) 

    80万ユーロ(9600万円)

12位 ポル・エスパルガロ(スペイン) 

    89万ユーロ(1億700万円)

11位 アンドレア・イアンノーネ(イタリア) 

    107万ユーロ(1億3000万円)

10位 ジョアン・ミール(スペイン) 

    111万ユーロ(1億3000万円)

9位 アレックス・リンス(スペイン) 

    178万ユーロ(1億3400万円)

8位 カル・クラッチロー(イギリス)

    222万ユーロ(2億7000万円)

7位 ヨハン・ザルコ(フランス) 

    222万ユーロ(2億7000万円)

6位 ダニーロ・ペトルッチ(イタリア) 

    250万ユーロ(3億150万円)

5位 ホルヘ・ロレンソ(スペイン)

    450万~620万ユーロ(5億4000万円~7億4800万)

4位 マーヴェリック・ヴィニャーレス(スペイン) 

    450万ユーロ(5億4300万円)

3位 アンドレア・ドヴィツィオーゾ(イタリア) 

    620万ユーロ(7億4800万円)

2位 バレンティーノ・ロッシ(イタリア) 

    890万ユーロ(10億7300万円)

1位 マルク・マルケス(スペイン)

    1330万〜1600万ユーロ(約15億6700万円~約19億3000万円)

*金額は、下記サイトを参考に、日本語に翻訳したもの。https://www.motogp.com/en/Results+Statistics/2020/QAT/Moto2/Entry

日本円は2020年3月末のレートから算出している。

ちなみにこの金額は、賞金やボーナス、スポンサーからの収入は含まれていない。

1位はマルク・マルケス、2位はバレンティーノ・ロッシ、3位はアンドレア・ドヴィツィオーゾとなっている。トップ20でも、上位と下位の格差がかなりあることが分かる。

このランキングは、2019年の発表のため契約するメーカーや年数など変動しているが、年俸など大まかな参考として表記した。

レーサーの得られる優勝賞金は高いか安いか

トップレーサーたちの活躍の対価を、高いと見るか安いと見るかは人それぞれだろう。しかしチームを養い、レースに出場するためマシンや部品の購入、移動、様々な出費がハンパなく大きいことも事実だ。

そして、あれだけのスピードで走るレースには、自身の生命へのリスクもあることも忘れてはならない。彼らの賞金や契約金は危険と隣り合わせ。それを考えると、彼らのオートバイにかける情熱は、私たちには想像もつかないものかもしれない。

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