5月3日に予定されていたへレスでのレースは中止が発表されたが、今回、国際モーターサイクリズム連盟が新たにカレンダーを発表。今回中止になったへレスでの大会を除き、現段階では前回発表された通り18戦の予定を明らかにした。
ただし、あくまでも暫定的な見通しであるとしている。
スポーツイベント自粛の動き
新型コロナウイルスの影響で先送りになっているMotoGPだが、世界的に感染拡大が広がっており、どのように変化していくのか全く見えない状況だ。
現在、モータースポーツだけでなく様々なイベントが自粛されている。MotoGPにおいても、3月のカタール戦はMoto2、Moto3のみが行われ、MotoGPの開催は断念している。
しかしシーズンの進行が遅れをとっていることから、今回のカレンダー承認・発表し開催を強調したものとみられる。現段階では、へレス開催のみが調整中となっており、そのほかの予定は年明けに発表されたカレンダーとの差はない。
2020年 MotoGPカレンダー
5月2日 – GPスペイン
5月17日 – GP フランス
5月31 日- GP イタリア
6月7 日 – GP カタルーニャ
6月21日 – GP ドイツ
6月28日 – GP オランダ
7月12日 – GP フィンランド
8月9日- GP チェコ共和国
8月16日 – GP オーストラリア
8月30日 – GP イギリス
9月13日- GP サン・マリノ
9月27日- GP アラゴン
10月4日- GP タイ
10月18日- GP 日本
10月25日- GP オーストラリア
11月1日- GP マレーシア
11月15日- GP アメリカズ
11月22日- GP アルゼンチン
11月22日- GP ‐ バレンシア
*GP –へレスは現在調整中
スポーツ選手の調整の難しさ

東京オリンピック、ほか様々なスポーツイベントの中止・延期が発表されており、スポーツ選手は各自自宅でのトレーニングを強いられている。
MotoGPライダーたちにとっても同様で、先が見えないということは、目標を立てにくいという現実がある。トレーニングを行っていても、モチベーションを維持するのは容易ではないようだ。
とはいえ、彼らは人々が置かれている不安な状況を認識している。ホルヘ・ロレンソ選手は地道にトレーニングをしている様子を見せている。
バレンティーノ・ロッシ選手については、ヤマハがファビオ・クアルタラロを起用し、新型コロナウイルスの影響によりプランにずれが生じているため、彼に対する様々な憶測がなされている。
インタビューでも解釈は異なるが、彼は「慌てたりしないよ」と答えている。彼はイタリアのウイルス感染の現状に対し、不足している医療機器の購入費などに充てるために多額の寄付を行っていたことが明らかになった。
早急の終息は難しいものの、それぞれができることをして落ち着いて待つことしかできない。1日も早く選手たちが集中してレースができるようになることを願う。
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