2013年にMotoGPにデビューしてから、向かうところ敵なしのマルク・マルケス選手。今年は弟のアレックス・マルケス選手がMoto2からレプソル・ホンダのMotoGPに昇格、兄弟での活躍が期待されている。
MotoGPの頂点に立つマルケス選手は、いったいどのくらいの年俸をもらっているのだろうか。見ていこう。
マルク・マルケス選手はどんなライダー?

マルクス選手のプロフィール
マルク・マルケス・アレンタ ( Marc Márquez Alentà)
スペイン・1993年2月17日生まれ 27歳 身長168センチメートル
戦歴
2010年 Moto3 17歳の若さでタイトルを獲得
2011年 Moto2 参戦
2012年 Moto2 チャンピオン獲得
2013年 レプソル・ホンダへ MotoGPデビュー シーズン6勝
2014年 MotoGPチャンピオン(弟のアレックス選手はMoto3でチャンピオン)
2015年 MotoGP ランキング3位
2016年~2019年 MotoGPチャンピオン
5歳からバイクを始め、2008年からロードレースの世界選手権に参加。年ごとにステップアップし、2014年にMotoGPクラスチャンピオン、若き天才ライダーと呼ばれるようになった。
マルケス選手の年俸、契約の推定額は1300万ユーロ

実際のところ、MotoGPライダーの年俸がどれくらいになるのかは公開されていないため、正確な数字を出すことは不可能。
そこで、2019年に発表されたメーカーとの契約金を見ていくと、マルク・マルケス選手の1300万ユーロがトップ。次いでイタリアのバレンティーノ・ロッシ、同じイタリアのアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手となっている。推定額は以下の通り。
1位 マルク・マルケス(スペイン) 1330万〜1600万ユーロ(約15億6700万円~約19億3000万円)
2位 バレンティーノ・ロッシ(イタリア) 890万ユーロ(10億7300万円)
3位 アンドレア・ドヴィツィオーゾ(イタリア)620万ユーロ(7億4800万円)
(*契約金の推定であり、年俸とは異なる)
年俸をほかのスポーツ選手と比較

高額に見えるMotoGPライダーの年報だが、実は、ほかのスポーツと比較すると金額にはかなり差があることが分かる。
F1レーサー セバスチャン・ベッテル 56億円
フェルナンド・アロンソ 45億円
サッカー クリスティアーノ・ロナウド 125億円
リオネル・メッシ 167億円
(*金額は公表されていないため、すべて推定金額)
分野、興行収入や出費など違いがあるため、一概にはどれが高い・安いとはいえないが、スポーツとして、MotoGP選手の金額はそれほど多くない。
マルケス選手、年俸には執着無しの素顔
彼の強気な走りや発言は、時として物議をかもしている。若さというものがあるが、実際の彼は明るく陽気な性格で、負けず嫌いなため責任感も強い。
たくさん稼いでいることはうかがえるが、チャンピオンとしての年俸には、執着していない。
愛車はプレゼントのBMW

彼はMotoGP選手となってから、BMW Mシリーズを7台持っている。すべてBMWからチャンピオンのプレミアムとして受け取っだものだ。シャープなスポーツタイプで、金額は各2,000万円台といったところ。
2013年 BMW M6 クーペ
2014年 BMW M4 クーペ
2015年 BMW M6 Spider
2016年 BMW M2 COMPETITION
2017年 BMW M4 CS
2018年 BMW M4 CS
2019年 BMW X4 M
トータルで727,800ユーロ(オプションなしの推定金額)、日本円なら1億に満たない金額であろうか。一般には届きにくい高級車であることには変わりないが、購入しているわけでもなく、彼のような選手は贅沢しているとは言えない。
もちろん、7台もどうするんだと考える人もいるだろう。実は、これらのうち、いくつも彼のメカニックたちにプレゼントしている。
ボランティアにも積極的

今回のコロナウイルスにより、彼の地元スペインもイタリアに次ぐ感染者数を出した。
そこで、今年からMotoGPで一緒に走る弟・アレックスとともに、スペイン・カタルーニャ州にあるアルナウ・デ・ビラノバ大学病院に寄付を行ったようだ。
金額は公開されていないが、病院側がお礼のSNSを発信し、コロナウイルス対策として必要なデジタル機器などを購入する予定だと述べている。
これに対しマルケス兄弟は、すべての医療従事者に「がんばって!」というエールを返信しており、微笑ましいニュースとなっている。
子供のサポートも
多くのスポーツ選手がボランティア寄付や活動などを行っているが、彼もほかの選手同様、積極的にこなしている。
1つは、パラリンピック・チャンピオンが設立した慈善団体に協力。
スポーツで子供たちをサポートするボランティア団体で、レプソル・ホンダチームと一緒にチャリティー・オークションを行い、その収益を寄付している。
ほかにも子供たちにレースを見せたり、子供たちの質問を受け付けるプログラムを持っていたりと様々こなしている。
今シーズンの調子は?

昨年末は、治療が先延ばしにされていた肩の手術を行い、回復に向けて調整中だ。
本人は回復していなくてもレースを優先する心構えを見せていたが、今回のウイルス感染拡大でレースが延期になったこともあり、治療に専念することに決めたようだ。
そばには弟のアレックス・マルケス選手が付き添っているという。5歳でバイクを始めてからずっと一緒にいる家族のサポートと弟の存在は、なによりも彼にエネルギーを与えてくれることだろう。
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