ヤマハが、ファビオ・クアルタラロと2020年に契約を行ったことにより、バレンティーノ・ロッシ選手の引退が懸念された。
彼はレースへの参加意欲を示していたが、レースが延期されるにつれ、再び憶測が囁かれていた。
先日のインタビューで、改めて2021年も継続すると公表している。ファンにとっては嬉しい限りだ。
彼は「難しい状況」と語る。戦略を立てにくいこの段階で、モチベーションを維持するのは容易なことではないだろう。
バレンティーノ・ロッシの今後は?
ヤマハは、ロッシが継続するとなった場合、ファクトリーマシンの提供、別チームとのファクトリー契約を行うことを明らかにしている。それが「Yamaha Petronas SRT」とされている。
ペトロナスSRTは、2018年シーズンまでMoto2、Moto3を運営していたチームだ。Moto3クラスでは、日本の佐々木歩夢選手が所属している。
シーズンの戦略も立てられない
彼は、昨シーズンから将来のビジョンを提示するようにヤマハから求められてきた。2020年のシーズン半ばまでの猶予をもらい、今後の意向を伝える予定になっていた。
レースが延期される中で、決断は簡単ではなかったと語っている。
昨シーズンは速さで伸び悩み、トップ5に入れなかった。もう一年、同じファクトリーチームで自身が速く走れるのか、限界なのかを確かめたかったという気持ちがあった。
だがMotoGPの開催は、どんなに早くてもシーズン後半からとの予測もあり、継続を希望する彼は1つのけじめをつけるようだ。これからファクトリーチームやスポンサーと話し合う予定だと述べている。
ロレンソ「チャンピオンは夢じゃない」

https://www.sportal.it/moto/lorenzo-valentino-rossi-mi-ha-cambiato.html
別の記事では、ホルヘ・ロレンソ選手のインタビューも掲載されている。
バレンティーノ・ロッシとはチームメイトとして、ライバルとして12シーズンをともにしてきたライダーである。
ロレンソ選手は昨年、レプソル・ホンダとの2年契約と途中解除、引退を発表した。ロッシ選手より8歳若い。
現在は、ヤマハのテストライダーを務めているが、2020年3月にはワイルドカード(特別参加枠)での参戦を発表し、現役復帰の声も高い。しかしフルタイムでの復帰は現実的に難しいようだ。
彼はインタビューの中で、「彼が10個目のチャンピオンをとることは十分可能」と分析している。
ミシュランの新しいタイヤが鍵
彼の分析によると、ヤマハのマシンは、ホンダやドゥカティのような運動能力は必要ない。彼はヤマハのマシンを知り尽くしており、彼ならコントロールできるという。
「彼は走ることを楽しめる選手だ。確かに成績はクアタトロやヴィニャーレスのようにはいかなかったが、彼はマシンに合わせた柔軟な走りができる。」と指摘。
また、「ミシュランの新しいタイヤは、彼の走りをサポートしてくれるかもしれない。彼が10回目のチャンピオンになれるのは、決して夢物語ではない。」とも語っている。
バレンティーノ・ロッシ「走りたい」気持ち

ロッシ選手にしても、すでに引退したロレンソ選手にしても、マシンやチームとの相性、自身の能力うんぬんより、まだ「走りたい」という純粋な気持ちが伝わってくる。
ロッシ選手は、2021年が最後と考えているようだ。まだがんばって欲しいと考えるファンも多いだろう。ロレンソ元選手の言うように再度チャンピオンになれば、まだ希望はある。
いずれにしても「生きる伝説」として、納得できるストーリーを築いてもらいたい。
この記事は以下のサイトを参考に日本語に翻訳しています。
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