スカイスポーツでは5月3日、3回目となるバーチャルレース、スペイン(へレス)GPが開催された。
バリバリ現役の選手たちが、オンライン上でバーチャルゲームを競い合うもので、MotoGPファンを楽しませる企画として行われている。今回は11人が参加し、バーチャル上で熱い戦いを繰り広げた。
スペインGP、「MotoGP 20」使用
ゲームは「MotoGP 20」で、4月23日に発売されたばかり。PlayStation 4, Xbox One, Nintendo Switch e Microsoft Windowsで利用が可能だ。
3日のゲームではスペインのヘレス・サーキットが舞台。今回はMotoGPだけでなくすべてのカテゴリーで行われ、Moto3、Moto2、MotoGPの順で行われた。
選手たちはPlay Station 4とXboxe Oneを使用。Webカメラを使って、ライダーの表情も映し出され、オンラインでライダー同士のコミュニケーションも行われている。
白熱のレース体験

https://www.motogp.com/
スペインGPでは、レース開始から大混乱。ファビオ・クアルタラロ選手やマーベリック・ビニャーレス選手を含め、6人のライダーが入り交じるスタートとなった。
ビニャーレス選手は4番グリッドからスタートしたが、オープニングコーナーの混乱で接触。転倒しいったんは後退したものの、その後めざましい追い上げを見せ、10週目でトップに浮上、最終的に優勝した。
マルク・マルケス選手は、残り3週でクラッシュ。2コーナー目ではフランチェスコ・バニャイア選手がクラッシュというハプニング。
ビニャーレスと同じ状況で転倒したアレックス・マルケス選手も追い上げを見せたが、ビニャーレス選手がそのまま1位をキープし、今回は彼が勝利を収めた。今回のレースはまさに大イベントとなって盛り上がった。
ゲームの結果は以下の通り。
バーチャルMotoGP レース結果発表
1° マーベリック・ビニャーレス(Monster Energyヤマハ)
2° アレックス・マルケス(レプソル・ホンダ)
3° フランチェスコ・バニャイア(プラマック・レーシング)
4° マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)
5° アレックス・リンス(スズキ)
6° ダニーロ・ペトゥルッチ(ドゥカティ)
7° ミゲル・オリヴェイラ(Red Bull KTM Tech3)
8° ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハ)
9° イケル・レクオナ(Red Bull KTM Tech3)
10° ロレンツォ・サヴァドリ(アプリリア)
11° ティト・ラバト(Reale Avintia Racing)
喜びのビニャーレス
バーチャルのため、リアルに表彰台やお祝いはできないが、彼は自宅の庭でシャンパンファイト(表彰台でシャンパンをかけ合うお祝い)を行っている風景を発信している。
もちろん1人だが、ゲームでも実際のレースでも、スポーツ選手として勝つ喜びは大きいのだろう。
リアルのゲームはいつ?

次回のバーチャルゲーム企画は5月17日。
今後はレース再開に向けた調整が行われるわけだが、現段階では、始めのレースは7月19日のスペイン・ヘレス・サーキット場だと言われている。オフィシャルな発表ではなく、あくまでも予測だ。
MotoGPの商標権を持つドルナスポーツは、9月にスーパーバイクを含めた3レースをスペインに提案しているという話もある。もし本当なら選手にとっては息つく暇もないレース参戦になりそうだ。
いずれにせよ、できるだけ早くレースが再開されることを期待しよう。
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