マルク・マルケスの弟、アレックス・マルケスはどんなライダー?

選手情報

今年からレプソル・ホンダと契約してMotoGPクラスに昇格し、兄がチームメイトとなったアレックス・マルケス選手。

チャンピオンであるマルク・マルケス選手の存在が大きく、物静かな人柄で一見目立たないが、彼はMoto3、Moto2の両方でチャンピオンを獲得した初のライダーである。

アレックス・マルケス選手の戦績、人柄、そして家族などについて紹介していく。

アレックス・マルケス選手のプロフィール・戦歴

アレックス・マルケス・アレンタ(Álex Márquez Alentà)

1996年4月23日 スペイン生まれ

2010年からスペイン国内戦、ヨーロッパ選手権などに参戦し、成績を残している。彼が世界に足を向けたのは、2012年からになる。

2012年 Moto3 チーム Estrella Galicia 0,0 参戦 20位
2013年 Moto3 インディアナポリスで2位、日本で1位、最終ランキング4位
2014年 Moto3 優勝3回、2位が6回、ポールポジション3回、チャンピオン

2015年 Moto2  Marc VDS Racing所属 ティト・ラバトと同チーム ランキング14位
2016年 Moto2 チームメイト・フランコ・モルビデッリ このときは接触事故など荒れたレースが続いたが、最終的にはシーズン13位で終了

2017年 Moto2 優勝3回、2位が1回、ポールポジション3回 シーズン4位
2018年 Moto2 このときのチームメイトはジョアン・ミル シーズン4位で終了
2019年 Moto2 チャンピオン

彼はMoto3、Moto2の両方でチャンピオンを獲得した初のライダーとなり、ヨーロッパでも注目が集まった。その功績などから、レプソル・ホンダのオファーを受けてMotoGPクラスへの昇格が決定する。

マルケス兄弟、どんな子供だった?

母親のインタビューによると、マルケス兄弟は性格が正反対だったという。

マルケスは小さい頃わがままで、いつも泣いていた。何かとおねだりするくせに、食事となると食べてくれない。一方アレックスは正反対で、手間のかからない子だったと述べている。

「今はその反対ね。マルクはうちで私に良くしてくれるけど、アレックスは自由を満喫していて、好きにやっているわ」とマルケスママ。

父親は息子2人をサポートしているが、母親はモータースポーツとは関係なく、地元の配送会社に勤務し事務として働いている。

「貧乏ではなかったが、金持ちでもなかった。でもモータースポーツはお金がかかったら、とにかく働いた」と語る。今ではお金に問題はないのだろうが、これが彼女の生活であり、一般の人と同じように生きていくことを望んでいるという。

マルケスママは、家でも家の外でも、2人には普通でいること、正直であること、人に優しくするようにといい続けているという。

近況とアレックス・マルケスのコメント

ちなみにスペインでは、二親の名字をそのまま受け継ぐのが普通だ。マルケスは父親、アレンタは母親の姓となる。

アレックスは、兄のマルクととても仲が良い。マルクが以前から痛めていた肩の手術をしたときも、そばに付いてサポートしていた。

今は家族と一緒に過ごしている。体力作りをし、犬の散歩、家では母親の手伝いなどしながらのんびりしている。

しかし一番つらいのは「ダイエット」だという。「レースがないから家にいるけど、お母さんが何かと世話をやくし、食べるものを作っちゃうから。」と困ったように笑う。

ライダーとしてのアレックス・マルケス

先日はバーチャルレースも行い、前回同様、兄よりも良い成績を残してガッツポーズをしている。

ライダーとしての彼は真剣だ。兄はライバルであり、兄弟でいるつもりはないと話している。

問題は、レースができないことだ。兄のマルクにとっては新しいことではない。だがアレックスにとっては、初めてのMotoGPであることはもちろん、バイクやチームとの調整、練習もままならない状態が続いている。

だが、焦ってはいけないと言い聞かせている。いきなりチャンピオンを目指すのではなく、自分自身が成長しなければいけないと語る。

兄と比べられる大変さもあるだろうが、マイペースを維持するのも大変だ。彼が初めてのMotoGPレースで、活躍できるのを期待したい。

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