ドヴィツィオーゾ、ドゥカティと決裂か?気になる今後の動き

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バレンティーノ・ロッシ選手がヤマハペトロナスとの契約を進め、ホンダはマルク・マルケス選手と4年更新の契約を行った。ヤマハは今回クアルタラロ選手、スズキはこれまで通りリンス選手と着々と来シーズンに向けた準備を行っている。

その中で決定していないチームがある。イタリアのドゥカティだ。一体どのような動きがあるのか、ドヴィツィオーゾ選手はどこに行くのだろうか。

ドゥカティ、未定の来シーズン

ドゥカティは、今シーズンはアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手、ダニロ・ペトゥルッチ選手の起用が決まっているが、2人とも今年までの契約で、2021~2022年がまだ決定していない。

ドヴィツィオーゾ選手と長年やってきたドゥカティだが、今回、マルク・マルケス選手やビニャーレス選手にもアプローチをしている。いずれも、現在の所属を離れる意思はないために成功していない。

ランキング2位のドヴィツィオーゾ選手を持つドゥカティだが、契約内容で合意できなかったようだ。どのような選手を手放すことになるのか、どんなライダーか見ていこう。

アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手の戦歴

1986年3月23日、エミリア・ロマーニャ州フォルリの出身。

2000年、アプリリアに才能を見いだされ、125㏄クラスでイタリア国内チャンピオン、次の2001年にはヨーロッパチャンピオンとなった。

2002年 チーム・スコット所属。ロードレース世界選手権125㏄クラスにフル参戦。2004年にはチャンピオンになった。

2005年よりMoto2に昇格。シリーズランキング3位でルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。
2006年、2007年ともランキング2位

2008年にMotoGPに昇格。年間ランキング5位
2009年 レプソル・ホンダで参戦。第10戦イギリスGPで初優勝、年間ランキング6位
2010年 表彰台7回、日本GPで初ポールポジションを獲得
2011年 年間ランキング3位
2012年 モンスター・ヤマハ・テック3チームに移籍。シーズン4位終了
2013年 ドゥカティへ移籍。ランキング8位
2014年 ランキング5位
2015年 3戦連続2位、ポールポジション獲得。ランキング7位
2016年 この年は、チームメイトのアンドレア・イアンノーネ選手との接触事故などのハプニングが起きたが、それでも優勝1回、表彰台5回、ランキング5位となった。

そして2017年から2019年までランキング2位であり、マルケス選手に次ぐ強さだ。ホンダとの付き合いも長かったが、ドゥカティとは8シーズンを共にし、貢献している。

彼は34歳、ドゥカティのマシンで世界最速の記録を持っており、年齢・実力共に手放すには惜しい選手だ。

レース再開でどう動くのか、今後の見通し

ドゥカティとドヴィツィオーゾ選手が合意に至らないのは、今回のレース延期によって、ドゥカティの経済事情なども考えられたが、マルケス選手にアプローチしているところを見ると、そうでもない。

ドゥカティ・レーシング・チームのゼネラルマネージャーとの関係も行き詰まりをみせているとの報道があるが、真実は分からない。

ドヴィツィオーゾ選手の移籍先は、KTMとの契約が濃厚なようだ。一方でドゥカティは、昨年活躍したオーストラリアのジャック・ミラー選手、フランチェスコ・バニャイア選手などが有力視されている。

いずれにせよドゥカティは、レースが再開されていない状況では、来年の決定は困難を極めているようだ。選手のためにも、チームのためにも、早い再開が望まれる。

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