どうなる今年のMotoGP?主催、メーカー、チームの動き

メーカー

MotoGPシーズン再開は、2020年7月17日スペインGPとの予測を受け、メーカーが動き始めている。

ヨーロッパでは、6月3日から都市封鎖を解除するとの見込みになっていることから、MotoGP参加チームと選手たちは、スペインのヘレスサーキット場へも検疫なしにスペイン入りできる可能性が高い。

ミサノサーキット場でテストドライブ開始!

MotoGPの再開の可能性が色濃くなってきた。イタリアでは、エミリア・ロマーニャ地方にあるミサノサーキット場を再開させた。

MotoGP再開の可能性が高くなったスペインGPに向けたテストドライブを行うために、メーカーではドゥカティが6月にパドックの予約をしているようだ。ヤマハ、アプリリア、スズキ、KTMもそれに続くとみられている。

一部のメーカーは、スペインGPでのシーズン再開に伴い、テストドライブのために1週間早いサーキット場の開場を求めているが、現在のところMotoGP側では許可を出していない。

メーカーやチームの意気込みと課題

各メーカーは、シーズン再開の調整にかなり神経質になっているようだ。レースはライダーの調子だけで勝つことはできないため当然のことではある。

それでも、練習できる場所ができただけでチームたちのモチベーションは高まっているようだ。

ただ問題は、タイヤだ。MotoGP指定のタイヤ・ミシュランは、今回のロックダウンの影響などを受け、チームへ提供するタイヤ生産を開始できず、見送られている状態だ。

今のところ、タイヤへのソリューションが課題となっている。

アプリリアチームとF1エンジニアたち

選手たちの契約も進められていたが、今回はチーム側でもいろいろ人事入れ替えが行われているようだ。

イタリアのアプリリアでは、元F1エンジニア、マッシモ・リヴォラが入った流れで、新しいエンジニアたちが迎え入れられている。

今年はマルコ・デ・ルカというエンジニアを起用。ミハエル・シューマッハ時代のフェラーリ、メルセデス、マクラーレンでキャリアを積んだ人物だ。

もう1人、ステファノ・ロメオもフェラーリの電子部門を任されていたエンジニアだ。

MotoGP主催がレギュレーション変更を決定

2020年のシーズンが延期される中、レギュレーションも変更されている。これはMotoGP主催のWGP委員会が会合を開き、事実上合意したと報じている。

実は、アプリリアやKTMのように新参で優勝経験のないチームには、テスト日数やエンジン開発など、自由に行える「コンセッションポイント」という優遇措置がある。シーズンの合計ポイントをベースに、次の年にポイントが与えられるシステムだ。

しかし、今年はレースの数が減少することが明らかであるため、ポイントを獲得できないという。その代わり、2020年にチームが得たポイントは2年間有効となる。

コンセッションもワイルドカードもなし

また今年は、特別枠参戦である「ワイルドカード」も適用しないという。2020年シーズンは、全てのメーカーで人事を始めとするコスト削減が行われている事情を鑑み、ワイルドカードは行わないという決定を下した。

2021年には再適用されるとしているが、来年度まで決定は延期される。

現時点では、メーカーの期待する環境が整わない状態だが、それでもレースに合わせてそれぞれが調整している状況だ。1日も早い解決と決定が望まれる。

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