バレンティーノ・ロッシ、バーチャルレースで初の表彰台!

話題

MotoGP 20を使ってのMotoGPバーチャルレース企画・第4弾が5月17日に開催された。

今回は波乱のレースとなったが、バレンティーノ・ロッシ選手も参加して3位となった。バーチャルレースでは、初の表彰台を飾った。1位・2位はマルケス兄弟が上り、2人が楽しむ風景も見られた。

ミサノGP、白熱のレース状況は?

これは現役選手がゲームでファンを楽しませる企画として行われているもの。今回のバーチャルレースは、イタリアのサンマリノにあるサーキット場が舞台だ。

レース序盤は、アレックス・マルケス選手とポールポジションを獲得したファビオ・クアルタラロ選手が牽引していた。

2周目でマルク・マルケス選手が2人を引き抜いてトップに立ち、その勢いで両選手は転倒。その後弟のアレックス選手は持ち直し、トップをキープした。イタリアのレースとは相性の良いマルク選手だが、弟に軍配が上がった。

ロッシ選手が初の表彰台へ!

バレンティーノ・ロッシ選手もトップ争いに加わり、ポジションをキープ。一方クアルタラロ選手もレースを持ち直したものの最後のカーブで転倒し、そのスキにロッシ選手が猛ダッシュして3位となった。

ロッシ選手はバーチャルゲームで初の表彰台を飾り、「すごく面白いゲームだった!」とコメント。トロフィーを持って喜びを見せた。

マルケス兄弟、リアル勝負でも負けない意欲

一方マルケス兄弟は、お互いの勝利を祝うと共に、「勝ちを譲ったのはゲームだけだからな!」とふざけ合っている様子が微笑ましい。

現実では、アレックス選手はホンダから抜擢を受け、MotoGPに昇格した新人として結果が求められている。プレッシャーもかなりのものだと思うが、そんな様子も見せずリラックスしている。バーチャルレースでの交流とゲームを楽しんだようだ。

前回優勝したビニャーレス選手は、6位に終わった。ほかの選手も転倒が相次ぎ、結果として持ち直しが難しかったようだ。

今回参加した選手は11名。レース結果は以下の通り。

1位 アレックス・マルケス    Repsol Honda Team
2位 マルク・マルケス      Repsol Honda Team
3位 バレンティーノ・ロッシ   Monster Energy Yamaha MotoGP
4位 ファビオ・クアルタラロ   Petronas Yamaha SRT
5位 ジョアン・ミル       Team Suzuki Ecstar
6位 マーベリック・ビビャーレス Monster Energy Yamaha MotoGP
7位 フランチェスコ・バニャイア Pramac Racing
8位 中上貴晶          LCR Honda
9位 ロレンツォ・サバドーリ   Aprilia Racing Team Gresini
10位 ティト・ラバト      Reale Avintia Racing
11位 ミケーレ・ピロ      Ducati Team

MotoEもバーチャル展開!

この企画では、初めてMotoEのバーチャルレースも実施。優勝したのはマッテオ・フェラーリ(Matteo Ferrari)で、実際のMotoEチャンピオンだ。リアルでもバーチャルでも、チャンピオンであることを証明した。

バーチャルレース企画は、ファンを喜ばせることが目的だが、選手も大いに楽しんだ企画。これからはリアルで結果を出していかなければならない。選手もファンも心待ちにしている。

現段階では7月のスペインGPの開催が濃厚だ。

ミサノ・サーキット場について

ちなみに、バーチャルの舞台となったミサノサーキット場の正式名称は、「ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ」。

以前はサンタモニカ・サーキット場と呼ばれていたが、2011年に地元出身のレーサー、マルコ・シモンチェリ選手がマレーシアGPで事故死したことを受け、彼を偲ぶために改名された。

一緒にレースに参加し、転倒後の彼と接触してしまったバレンティーノ・ロッシ選手は、後々のインタビューで、「クリスマスプレゼントのお願いなら、Sic(シモンチェリの愛称)がいい」とつぶやいたのが多くの人々の心に残っている。

ちなみにこのサーキット場へのアクセスには、故加藤大治郎選手を追悼する意味で「加藤大治郎通り(Viale Daijiro Kato)」という通りがある。

コメント

タイトルとURLをコピーしました