バレンティーノ・ロッシ選手が、7月19日に開始されるスペインGPに向けて準備をすすめている。2020年シーズンはヤマハでマーベリック・ビニャーレス選手をチームメイトに走る予定だ。
そして来シーズンの2021年は、ヤマハペトロナス SRTでフランコ・モルビデッリ選手と参戦することになっている。
今回は、彼のチームメイトとなる2人に目を向けてみる。2人ともインタビューで、一緒に走ることへの喜びと意気込みを語っている。
マーベリック・ビニャーレス選手のインタビュー
ビニャーレス選手は1995年1月12日生まれ。スペイン出身。2013年にMoto3でチャンピオン、2014年にMoto2で3位となった。2015年にスズキエクスターチームで最高峰クラスに昇格し、活躍している。
彼のいとこもプロのモータースポーツ選手だ。
彼は練習後のインタビューで、今シーズンの意気込みなどインタビューを受けている。ヤマハYZR-M1の改良は行われていないが、電子制御やホールショットデバイスなどの調整を重点的に行ったようだ。
今シーズンはパンデミックの影響で、13レースのスケジュールが間を置かずに続く予定となっており、ビニャーレス選手は激しい戦いになるだろうとコメント。集中力を維持するバランスが鍵となるだろうと分析している。
彼はバレンティーノ・ロッシ選手のヤマハでの最後のチームメイト。ロッシ選手について、「彼は僕らの年代にとっては大スターだし、ヤマハにおける彼の影響はかなり大きい。たくさんのことを学んだと思う」と語る。
一緒に走ることは、モータースポーツを続ける大きな動機付けになっていると述べている。
フランコ・モルビデッリ選手のインタビュー
一方、来シーズンチームメイトとなるフランコ・モルビデッリ選手は1994年12月4日生まれ、イタリア・ローマ出身。
彼は2012年に欧州スーパーストック600選手権でチャンピオンになった。同時期にMoto2にも出場し、2013年には日本GPにも参戦している。
2017年、Moto2でイタリア人初のチャンピオンとなった(250㏄クラスではロッシ選手や故シモンチェッリ選手がチャンピオンになっていたが、Moto2になってからは初めて)。
2018年より最高峰クラスの選手となっている。
彼はインタビューで、バレンティーノ・ロッシ選手に声をかけられたときのことを語っている。「ヤマハペトロナスとはどうだい?」と聞かれたから「最高だよ」と答えたという。
2020年初め、ロッシ選手は半年先も分からないほどに様々な憶測が飛び交っていたが、ペトロナス入りを早くから予測していたのは彼だった。
ロッシ選手とは同郷だけに付き合いも長く、信頼関係は厚い。
「一緒に走れるなんて夢みたいだよ。彼は『超』がつくほどのプロだからね」と彼のプロ意識や人柄などについても語っている。
彼自身は、厳しいスケジュールだがとてもポジティブな気分で、レースをできることが嬉しくてたまらない」とコメントしている。
ロッシ選手の影響力
彼ら若手選手がモータースポーツ選手を目指していた頃、ロッシ選手はまさに夢であり、目標であった。
そして今シーズン、来シーズンのレース参戦を掴み取り、彼らとも気さくに接し一緒に走ることを楽しみにしている。ロッシ選手のレースへの情熱は、彼らにとって疑うものではないようだ。
改めてロッシ選手の懐の深さ、プロフェッショナルな姿勢はどの選手にも真似はできない。
来シーズンいっぱいまで偉大なレーサーの走りを見ることができる。みんなで応援しよう!
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