MotoGPスペイン戦、優勝はクアルタラロ選手！マルケスがまさかの転倒

今シーズン初めてとなったスペイン戦、ファビオ・クアルタラロ選手が初めての優勝を掴んだ。

ルーキーとして注目され、今回もポールポジションを獲得していた彼の期待度は始めから高かった。大きなプレッシャーの中、2位以下を大きく引き離す大快挙を成し遂げた。

その一方で、後続では大混乱が起きていた。マルケス選手が転倒、ロッシ選手もバイクの故障でリタイア、ドヴィツィオーゾ選手が上位に食い込み3位となった。

ファビオ・クアルタラロがMotoGP初優勝！

予選でポールポジションを獲得していた彼は、常に上位をキープ。序盤ではマーベリック・ビニャーレス選手、ジャック・ミラー選手らがトップ争いを行い、クアルタラロ選手は3番手。

しばらく3人での上位争いが続いた。レーズ前半が終わる頃にクアルタラロ選手はトップに。その後も彼は始終落ち着いた走りでゴールまで2位以下を大きく引き離し、トップをキープして優勝。大きな喜びを隠しきれなかった。

後続では、10周目にマルク・マルケス選手がバランスを崩してコースから外れ、10位に後退。その後持ち直した彼は、8位につけていたロッシ選手を抜き、終盤には4位まで上り詰めた。

さすがチャンピオンの実力といわざるを得ないが、アクシデントが起こったのは残り4周目。

ビニャーレス選手との争いで後方にいたが、バランスを崩しバイクが転倒。マルケス選手はコースの外に大きく吹き飛ばされる形となった。

意識ははっきりしているものの、彼は腕の痛みを訴え病院に搬送された。その後の経緯が待たれるところだ。

一方、バレンティーノ・ロッシ選手は、予選で夏のスペインの暑さに悩まされていたが、決勝では8番手をキープしていた。しかし彼も、残り7週でリタイアとなった。のちに彼はタイヤの選択について言及している。

今回はドゥカティのドヴィツィオーゾ選手が、持ち味のスピードを活かして3位、4位にはジャック・ミラー選手となった。モルビデッリ選手も好成績を残した。

今回は、優勝のクアルタラロ選手ののぞき、順位が入れ替わる激しい戦いとなった。スペインでの開催だったが、リンス選手が予選で転倒し、病院の診断で決勝を断念、決勝ではマルケス選手が怪我となり、地元選手の怪我が心配される。

1位　ファビオ・クアルタラロ　（Petronas Yamaha SRT）フランス

2位　マーベリック・ビビャーレス（Monster Energy Yamaha MotoGP）スペイン

3位　アンドレア・ドヴィツィオーゾ（Ducati Team）イタリア

4位　ジャック・ミラー　（Pramac Racing）オーストラリア

5位　アレックス・エスパルガロ（Aprilia Racing Team Gresini）スペイン

6位　フランコ・モルビデッリ　（Petronas Yamaha SRT）イタリア

7位　フランチェスコ・バニャイア（Pramac Racing）イタリア

8位　ミゲル・オリビエラ　（Red Bull KTM Tech 3）ポルトガル

9位　ダニロ・ペトゥルッチ　（Ducati Team）イタリア

10位　中上貴晶　　　　　（LCR Honda IDEMITSU）日本

11位　ヨハン・ザルコ　　　（Reale Avintia Racing）フランス

12位　アレックス・マルケス　（Repsol Honda Team）スペイン

13位　ブラッド・ビンダー　　（Red Bull KTM Factory Racing）南アフリカ

14位　ティト・ラバト　　　　（Reale Avintia Racing）スペイン

15位　ブラッドリー・スミス　（Aprilia Factory Racing）イギリス