鈴木竜生、Moto3アンダルシア戦で優勝!Moto2・イタリア選手3人が表彰台

レース

2020年7月26日に行われた、MotoGP第3戦アンダルシアGP Moto3クラスでは、鈴木竜生選手(SIC58 Squadra Corse)が優勝した。

2位はダリン・ビンダー選手(CIP Green Power)、3位はセレスティーノ・ビエッティ選手(SKY Racing Team VR46)となった。

注目の小椋藍選手(Honda Team Asia)はリタイアとなったが、今回は日本人ライダーが多数活躍するレースとなった。

混戦のMoto3、鈴木選手の快挙

Moto3のレースは、選手たちがひしめき合い入れ替わりが激しい。トップを制するのはMoto2やMotoGPよりもある意味で難しいと言える。

アスファルト上の気温が50度を超える中、優勝を飾ったのは日本の鈴木竜生選手(SIC58 Squadra Corse)であった。

日本人選手では9位に山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)、11位に鳥羽海渡(Red Bull KTM Ajo)、17位に國井勇輝(Honda Team Asia)、佐々木歩夢(Red Bull KTM Tech 3)となった。

日本人選手が多数参戦し、ヨーロッパでの注目度も高い。小椋藍(Honda Team Asia)は、残念ながらリタイアとなっている。

MotoGP第3戦アンダルシアGP Moto3決勝結果は以下の通り。

1位 鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)

2位 ジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)

3位 セレスティーノ・ビエッティ(SKY Racing Team VR46)

4位 ダリン・ビンダー(CIP Green Power)

5位 ガブリエル・ロドリゴ(Kommerling Gresini Moto3)

6位 ラウル・フェルナンデス(Red Bull KTM Ajo)

7位 ジェレミー・アルコバ(Kommerling Gresini Moto3)

8位 セルジオ・ガルシア(Estrella Galicia 0,0)

9位 山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)

10位 トニー・アルボリーノ(Rivacold Snipers Team)

鈴木選手インタビュー

鈴木選手はレース後のSkyTVのインタビューで、「表彰台で国家が流れていたとき何を考えていたの?」と聞かれ、「ロックダウン中に亡くなったおばあちゃんのこと」と答えた。

パンデミックにより家族と遠く離れ、家族の1人を失っても会いに行けない彼の状況は本当につらかったのではないだろうか。

その後、安定した走りができたこと、チームの叱咤激励、ライバルのロドリゴの調子などにも答えていたが、ハキハキとして物怖じせず、次のステップでも大きく飛躍しそうな頼もしい印象を受けた。

所属するレーシングチーム

彼が所属するチームは、故マルコ・シモンチェッリ選手の父親が立ち上げた。チーム名になっているSIC58は、彼の愛称である。

2011年マレーシアのセパンGPで息子を亡くしたパオロ・シモンチェッリ氏だが、鈴木選手を息子のように育てている。そして昨年2019年のミザノGPで初優勝を飾り、今回が2回目となった。

「彼はなかなかの性格だが、人の話もちゃんと聞けるし、本当にがんばっていた。それだけの成果を出すことができて満足している」とコメントを残していた。

Moto2、表彰台にイタリア選手3人

一方Moto2は、1位がエネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)、2位がルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)、3位がマルコ・ベゼッキ(SKY Racing Team VR46)となった。

イタリア人選手が表彰台を飾ることになった。バスティアニーニ選手が素晴らしい滑り出しを見せ、前回優勝したマリーニ選手は2位、その後も少しずつ距離を引き離し、安定した走りで優勝となった。

4位はサム・ロウズ(EG 0,0 Marc VDS)、5位がアロン・カネット(Inde Aspar Team)である。

コメント

タイトルとURLをコピーしました